地方創生カレッジ in 奈良 オンラインセミナー&ワークショップ「地方創生カレッジ in 奈良~地域の観光資源をSDGsの視点で磨き直す~」を実施しました。
地方創生カレッジ in 奈良 オンラインセミナー&ワークショップ「地方創生カレッジ in 奈良~地域の観光資源をSDGsの視点で磨き直す~」
実施日時: 2022年3月18日(金)13:00-17:00
参加者:フィールドワークチーム8名(曾爾村・明日香村)、受け入れ団体19名(曾爾村・明日香村)、講演者2名、ファシリテーター1名、外部視聴者14名、事務局5名(ソーシャル・サイエンス・ラボ)
■特別講義
「エクスペリエンス・エコノミーを地方創生の起爆剤に!」~奈良県はSDGsのフィールドミュージアム~」
愛・地球博チーフプロデューサー、平城遷都1300年祭チーフプロデューサーを務められ、現在はイベント学会副会長としてご活躍の福井昌平氏から、歴史文化遺産の価値を高めるためのポイントを体系的にお話しいただきました。
■講義
「地域の歴史文化・伝統行事・伝統産業から学ぶSDGs」
奈良SDGs学び旅のコース造成、学び旅の事前講義もご担当頂いている奈良教育大学准教授中澤静男氏より、歴史文化遺産をSDGsの視点で捉え直すことで、市民参加型の地方創生につながるという内容をお話しいただきました。
■曾爾村フィールドワークチームからの報告
「曾爾村で見つけたSDGsのタネ」
参加者:フィールドワークチーム(奈良教育大学生3名、奈良まほろばソムリエの会ガイド1名)、曾爾村会場 11名(そにのわGLOCAL 2名、曽爾村企画課2名、曽爾村観光関係者6名、事務局1名)
<報告のまとめ>
曽爾村は村を活性化させようとする人々の活動が、SDGsと密接に結びついている地域である。そして、行政からの推進や指示ではなく、自分の意志で参加することによって、持続的な仕組みになっている。
■曾爾村チーム意見交換
<曾爾村からのフィードバック>
曾爾村会場参加者より、フィールドワーク受け入れ、報告を聞いての感想、意見を出し合っていただきました。
そにのわの台所 katte
自分たちが取り組んでいたことにSDGsの視点がたくさんがあることを聞いて嬉しい。katteの活動は村の中外との幅広い連携が大切、もっといろんな人と手を組んで、村にとってより良いことに繋がればいいなと思っている。また、新規就農が増え、高齢化で心配している人の後継者が見つかるなど、そういうことに協力してもらえると有難い。
そにのわGLOCAL
ずっと通常の観光ガイドをやってきたが、今回SDGsの考え方の中で参加してもらい、こういうことに感動してもらえるのか、こんなことに気付いてもらえるということがわかり、感動した。
実際に来てもらったことで、観光地だけではなく、地域の方々とつながってもらったことが有難く、自分自身、楽しかった、ワクワクした。発表の中で、新しい視点で曽爾村を見ることでき、また新しいアイディアも出てくると思う。今回のプログラムで、曽爾村とほかの地域とのつながりができ、新しいツアーのアイディアも欲しい。
村民の方(農体験)
曾爾村に帰ってきて3年目で、農体験を提供した畑の作物も十分ではなかったが、言葉にして発表してもらって、これからいろんなものを作っていこうと意欲が湧いた。
曾爾村役場
今まで景観を観光の売りにしてきたが、その土台にはその景観を守ってきた人の持続的な営みがあり、その営みを見える化することによって、都会的な暮らしをする人にも魅力を発信できるし、村の人も価値に気付いてもらえると思う。SDGsという切り口を今後の曽爾村に活かしていきたい。
<フィールドワークチームからの感想>
奈良教育大学生
自分だけで曾爾村に行くよりも、今回のフィールドワークで地域の人と関わることができ、そこに住む人たち、そこで頑張っている人たちと出会えると、また会いたいという思いが出てくる。どんな形でもいいからまた曾爾村と関わりたいと思う。
曾爾村を訪れてからずっと夏休みに帰省したい村だと思っていた。懐かしさを感じ、こういう場所に戻りたいと感じるような場所で、SDGs以外の魅力も感じた。
曾爾村にまた来てねといただいたので、ユネスコクラブのみんなを連れてまた行きたいと思う。
奈良まほろばソムリエの会ガイド
曽爾村にはSDGsのタネがたくさんあり、村の人は気づいていない、そんな視点で見たことがなかったこともあったと思う。意識してSDGsの視点で発信していけば、その視点で受け取る人がいる、そういう意味でSDGsというのは役に立つので、今後大事な切り口にしてほしい。