3/18開催の地方創生カレッジ in 奈良 オンラインセミナー&ワークショップ「地方創生カレッジ in 奈良~地域の観光資源をSDGsの視点で磨き直す~」に向けた、「地域のSDGsのタネを見つけるフィールドワーク 明日香村編」を行いました。
「地域のSDGsのタネを見つけるフィールドワーク 明日香村編」
実施日時:2022年3月5日(土)(天気:晴れ)
参加者:フィールドワーク参加者(奈良教育大学生3名・奈良まほろばソムリエの会ガイド1名)、(一社)大和飛鳥ニューツーリズム1名、(一財)明日香村地域振興公社2名、(一財)飛鳥管理センター2名、飛鳥観光協会ボランティアガイド1名、明日香村役場 総合政策課1名・観光農林推進課2名、(公社)ソーシャル・サイエンス・ラボ3名、事務局スタッフ3名、計19名
<旅程>
飛鳥駅(レンタサイクル) → 国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区(飛鳥時代の歴史) → 国営飛鳥歴史公園高松塚地区(明日香法により飛鳥保存活動) → 徳星醤油(地場産業) → 奥明日香さらら(古民家再生) → 稲渕棚田(農村文化・オーナー制度) → 飛鳥坐神社(飛鳥時代からの儀礼) → 明日香村役場(振り返り・意見交換)
<飛鳥駅(レンタサイクル)>
<国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区(飛鳥時代の歴史)>
日本の始まりの地、明日香。飛鳥時代に築かれた日本の枠組み、技術、普段の言葉遣いにも、その発端が隠されていました。
<国営飛鳥歴史公園高松塚地区(明日香法により飛鳥保存活動)>
発掘から今年で50年目を迎える高松塚古墳にて、村役場の方より、明日香法による歴史風景保存について伺いました。
<徳星醤油(地場産業)>
徳星醬油の代表の方より、こだわりや守り続けてきた伝統についてお話を伺いました。
<奥明日香さらら(古民家再生)>
明日香村での古民家再生の先駆者として、村役場と協力しながら、20年続けてきたそうです。明日香村産の食材を使った懐かしいお食事を提供しています。
<稲渕棚田(農村文化・オーナー制度)>
村の境界に、悪いものが入らないように、川上流の良いものが流れ出ないように、結界として綱を張る風習が今でも続けられています。
棚田百選「稲渕棚田」は村外の人からのオーナー制度を取り、村外の人にとっても大切な故郷の風景として守られています。
<飛鳥坐神社(飛鳥時代からの儀礼)>
五穀豊穣、子孫繫栄を願う「おんだ祭り」。日本全国から多くの人が足を運びます。
<明日香村役場(振り返り・意見交換)>
奈良教育大学生が気づいたSDGsのタネ、村役場・観光団体の皆さんから、各自が思う「明日香らしさ」とは何かなど、様々な視点での意見が交わされました。
<まとめ>
一日中、レンタサイクルに乗って、歴史遺産や農村風景などの明日香村の観光資源を視察しました。SDGsの概念もなかった昭和55年当時、今あるものをとにかく残そうと始めた都市計画のための「明日香法」により、現在、”明日香らしい“街並みや風景が残っていること、棚田のオーナー制度により、村外の人もその価値を感じ、風景保存に携わることで、村民の誇りにつながったことなど、自治体と村民の連携、市民参加など、さまざまなSDGsのタネを発見することができました。
明日香村フィールドワークチームは、3/18のオンラインワークショップに向けて、どのようにこれらのSDGsのタネを磨くことができるか、準備していきます。
明日香村役場、飛鳥観光協会ボランティアガイド、フィールドワークチーム、事務局スタッフで集合写真。