当公益社団法人は、安堵町の地域振興に向け、歴史的財産発掘のための調査研究や関連行催事への支援を行っています。
安堵町の偉人
安堵町(2019年12月1日現在:面積4.31平方キロメートル、人口7,392人)は、過去から多くの文化人・偉人を輩出してきた町です。古くは聖徳太子にさかのぼり、太子が斑鳩と飛鳥を馬で通った太子道、休憩のため腰かけたと伝えられている御幸石が現存しています。晩年の住まいであった飽波葦墻宮(あくなみあしがきのみや)が安堵にあったという伝承もあります。また、戦国時代には、筒井氏一族である土豪「中氏」が活躍しました。更に幕末以降、天誅組に加わった、国学者伴林光平と親交があった今村文吾、文吾の甥で奈良県再配置運動を推進した今村勤三、勤三の四男でBCG接種を確立し大阪大学第5代総長を務めた今村荒男と続きます。そして、今村荒男と親交が深かった近代陶芸の巨匠富本憲吉はこの安堵の地で後世に残る名作の数々を生み出してきました。
今村 勤三
今村 荒男
富本 憲吉
勉強会によるスタッフ支援
富本憲吉の生家である滞在型宿泊施設「うぶすなの郷 TOMIMOTO」で働くスタッフのお客様対応力を高めるため、「富本憲吉勉強会」を定期的に実施しています。スタッフが富本憲吉の人生観や作品について深く学び、それをお客様に伝えることで、お客様がより満足感を持って施設に滞在いただければと願っています。
行灯づくり ワークショップの企画・運営
安堵町の極楽寺に祀られている「阿弥陀如来坐像」のもと、あかりを灯して世界平和を祈る「あんど祈りのつどい」。そのイベントに併せ、8月5日(月)、地元「灯芯保存会」の協力を得て、行灯の制作体験会とライトアップを企画・運営しました。富本憲吉が作品のモチーフとしていたテイカカズラを含む押し花や、安堵町で作られている灯芯や井草を用い、地域住民の方々や海外からのお客さまにも行灯づくりを楽しんでいただきました。