中小企業等への経営支援活動
2020年度は奈良県内における全産業において新型コロナウイルス感染症の影響が出た年でした。コロナの影響に苦しむ中小事業者様が現在の事業環境を前向きに捉え、再起と飛躍を図るための支援を1年通じて行ってきました。認定計画策定が11件(事業継続力強化計画10件、経営力向上計画1件)、補助金申請分含む経営計画策定が21件(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金4件、小規模事業者持続化補助金16件、奈良県再起支援事業補助金1件)となりました。
特に本年度は近年のDX(デジタルトランスフォーメーション)の流れにそった“無人書店Naramachi Book Space ふうせんかずら”を開店された有限会社ならがよい様の支援が最も印象に残っています。本案件は、新古書店に入店・購入・退店まで全て無人でできるシステムを取り入れ、かつ24時間ライブ配信機能をもった“タナミル”を開発しECサイトで利用者が新着商品等を把握し購入し易くした取り組みです。各店舗によって個性が違う新古書店業界においてはロングテール的な商品戦略を行うため、在庫管理の煩雑さに課題を抱えており、本取組は新古書店の課題を解決できる革新的な取り組みだと言えます。
コロナによる影響が続く中、今後も中小事業者様の事業再構築や事業再生、創業支援といったことを中心とした経営支援活動を行っていきます。